2015 March
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大きな出来事を消化する時間もないまま、新しい月を迎える。桃の節句は母が大 好きだった行事、子供の頃のさまざまな思い出が蘇る。やるべき事の多 さを前 に悲しんでいる余裕もなく、とにかく桜餅を頂いて季節が過ぎるのを静かに待 つ。華やかなちらし寿司も今年はなし、早く元気になれますよう に・・・。 |
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主人と同時期にパリに居るのは約一年ぶり。母の看病も終わり、一段落は悲しい けれどパリの自由な雰囲気はやっぱり元気になる。久々のロングフライ トの後 は我が家の定番、ヴェトナミアンのレストランへ。たっぷりの香草と爽やかなラ イムの香り、デットクス効果も高そう。それにしても本当にホー チミン・シ ティのようなこのレストラン、パリのど真ん中とは思えない。 |
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パリも少しずつ春らしくなっていて、長い間居なかったことを実感する。懐かし い顔に次々に会いとても嬉しい。久しぶりに頂くロゼワイン、春らしい 子羊と 白いんげんの煮込み、どれもこれもが夢のように美味しい・・・。 |
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マルシェでその日が食べごろのカマンベールを買ってきて、いろいろな種類のド ライフルーツやナッツと組み合わせて頂くのはなかなか楽しい。思わぬ 味の発 見があったり・・・。 |
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ローマに行くといただく事が難しいエスニック、主人の出発前は決まってこのラ オス料理へ。ラオスの首都、ビエンチャンの味そのままのこのレストラ ン、セ タ・パレスという美しい白亜のホテルを思い出す。 辛い物がいただけない私には、香草とライムの香りがとても嬉しい。 |
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パリの父のような存在のドクターと久しぶりにランチをご一緒する。悲しいご報 告に私を慰めようといつものビストロではなく、私好みの「静かな白い インテ リア」のレストラン。「MOMI、こういう雰囲気が好きでしょう?」一つ星レストランのランチは毎回感激するけれど、お料理 は重くな く繊細で、サービスもきめ細かい。真っ白で静かな空間で繊細なお料理とシャン パンの泡・・・。何だか夢のような気がする。ドクターの優し いお心遣いに感 謝する。 |
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エールフランスのラウンジも何だか本当に久しぶり。夕方の便で主人の居るロー マへ。サンドイッチをつまみつつシャンパンを頂いて久しぶりにいろい ろなフ ランスの雑誌に目を通す。まだサマータイムの始まりには少し早いけれど、日が 長くなって来てパリも春の訪れを感じる。夕暮れまでのこの時 間、飛び立つ飛 行機が本当に美しい。 |
本当に久しぶりのローマ・・・もうどのくらい来ていないだろう?長いお付き合 いの建築家B 教授ご夫妻の美しいアパルトマン、以前スティさせて頂いた時とず いぶんインテリアも変わっていて、そんな懐かしい話も。奥様は都市計画の教授 で私と前後し てポルトガルから帰国。B 教授と主人は隣のラクイラという町か ら一緒に帰宅。ヨーロッパのアーティストらしい「皆が移動している!」という 今晩。ラクイラからの素晴らしいモッツァ レラ、面白いチーズも数種類。デ ザートのチョコレートはナッツがモザイクのようで美しい。濃厚なデザートワイ ンと併せて頂くと正にヨーロッパの 味! |
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ようやく久しぶりのパリ、ローマを終え空港へ。アリタリアのラウンジはト リュッフのプロモーションだとかで、芳しいトリュッフのペンネとスプマン テ となかなかゴキゲン。昔は「反り返ったサンドイッチ」しかなかったの に・・・。パリの溜まっていた仕事を何とかやり終えて少しほっとする。スプ マンテが美味しい! |
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Plats
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パリとローマからのチーズやジャムを母の残してくれた古いカッティング・ボー ドに。最期の時を一緒に過ごして下さった方としみじみ頂く。もうスグ 4月、 元気を出さなくては・・・。 |